【ポケモンSV S10 最終541位 R1940】ブジンワダチ黒馬・改
こんにちは、AQです。
S10でも最終3桁(541位、R1940)を達成することができました!
今季はR2000を目標に取り組んでいたので、目標達成できずに悔しい気持ちもありますがレギュD最後ということで構築記事を書きたいと思います。
記事の中では最終日前日まで使用したヒスイクレベース軸についても少し触れるため長文になるかと思いますが最後までお読み頂ければ幸いです。
ブジン軸はS9で使用したものと同様なので↓の記事も合わせて参考にして頂ければと思います。【ポケモンSV S9 最終550位 R1951】ブジンワダチ黒馬 - AQ_PokemonMemo
- [構築経緯]
- [個体解説]
- テツノブジン@ブーストエナジー 鋼テラス
- テツノワダチ@とつげきチョッキ 水テラス
- レイスポス@オボンのみ フェアリーテラス
- ヒスイウインディ@いかさまダイス フェアリーテラス
- ゴリランダー@おんみつマント ほのおテラス
- サーフゴー@こだわり眼鏡 でんきテラス
- [選出]
- [重いポケモン]
- [戦績]
- [最後に]
[構築経緯]
<ヒスイクレベース採用まで>
DLC解禁前まではS9で使用していたブジンワダチ黒馬が相変わらず刺さっており、簡単に3桁中盤までは行けたので今季こそR2000目指せる!!と安易に考えていた。
しかし9/13DLC解禁と同時に新ポケモン一部ランクマ解禁という衝撃的な事実が発覚し、事態は一変した。とりわけ炎オーガポンの火力は凄まじく、ブジンワダチ黒馬では到底勝てる見込みが立たなかった...。恐らくS10は炎オーガポンを中心に回ると予想し、それに対抗し得る別の軸を模索することになった。
色々と検討した結果、カイリュー、パオジアン、炎オーガポンを始めとする中心ポケモン達に抜群をつくことができる「岩タイプ」がこの環境に非常に刺さっていると感じた。特に「ロックブラスト」という技がカイリューのマルスケ、パオのタスキを潰しながら攻撃できる最強技だと考え、最強のロックブラスト使いを検討したところ、いかさまダイスを持たせながら特性がんじょうで行動保障も持てるヒスイクレベースが最強と感じたため軸として採用。
裏から出てくるポケモンを大体は起点にできる甘える・瞑想・ドレキハバタクカミを2体目に採用。ハバタクカミで勝てない炎オーガポンに強い剣舞スケショガブリアスを3体目に採用。ヒスイクレベースで勝てない水ラオスに後投げできるBC眼鏡イダイトウ♀を採用。相手のカミが重かったので炎オーガポンをカイリューノマテラ神速2耐えで採用。最後にキョジオーン・イダイトウ♂対策に剣舞隠密ゴリランダーを採用して一旦構築完成とした。
<ブジンワダチ黒馬回帰>
上記のヒスイクレベース軸で3桁までは到達できたが、終盤になるにつれてカイリューハバタクカミの電磁波プレイが横行し始めた。どれほどやばかったかというとブエナカミが明らかに遅いヒスイクレベースに対して初手電磁波打ってきたり、ガブリアス対面でノータイムで電磁波打ってきたりするほどで、負け試合の7割は電磁波の痺れによるものだった。勝率を安定させるためには電磁波環境を乗り越える必要があると感じた。
また、中盤でなぜか数を減らしていた水ラオスが終盤に激増し、逆に炎オーガポンの割合はかなり落ち始めていた。そこで、有利な水ラオスが増え、不利な炎オーガポンが減り、電磁波が蔓延る環境ならば前期のブジンワダチが再び強く戦えるのではないかと考えて構築を再検討し始めた。
①初手置きのポケモンを考える上で襷パオジアンに対面勝てることが大前提として、その他初手に来やすいカイリュー、水ウーラオス、ハバタクカミ、ランドロス、コノヨザル、ドラパルト、ディンルー等を対象に検討したところ、ハバタクカミを除いて全員に有利なブーストエナジーテツノブジンが当てはまった。ハバタクカミに対しては後述のテツノワダチが後投げから処理できるので問題なかった。
②初手のブジンが勝てないカミ、サーフゴー、ミミッキュあたりに後投げから勝つことができる突撃チョッキテツノワダチがブジンと相性が良いことは前期で分かっていたので迷わず採用。蔓延していた電磁波使い(エアスラカイリュー、カミ、サーフゴー)に圧倒的有利なことも重要だった。
③3体目に出す枠として後発のカイリュー、ラオス(水、悪)、パオジアンに勝てるポケモンが欲しく、炎オーガポンに勝てないことに目を瞑れば対応範囲の広い鬼火瞑想ドレキレイスポスが強いと思ったので前期同様に採用して、上記3体を基本選出とした。
④このままでは数は減らしているとは言え、炎オーガポンに手も足も出ないので対策枠を考えた。炎オーガポンは先発、後発どちらのケースもあり、軸となるブジンワダチと偶発対面した際に必ず1体失うことになりそうだったので、1度は後投げできるポケモンが欲しかった。この枠を基本選出の中から入れ替えるとしたらレイスポスだったので、同じ様な役割を持たせる(カイリュー、パオジアン、ラオスあたりにも戦える)ことができるのが理想。威嚇ヒスイウインディであれば炎オーガポンのテラスツタ棍棒に後投げでき、パオジアンにも強く、フェアリーテラスすることでカイリューラオスにもある程度戦えると考え採用した。
⑤キョジオーンが増えていたのと、イダイトウ♂がキツかったので受け構築にも投げられる剣舞隠密ゴリランダーを採用。イダイトウ♂に対面絶対勝つためにHBベースで使用した。
⑥最後にヘイラッシャやハッサム、オオニューラ等が重めだったので後投げできるHB眼鏡サーフゴーを採用して構築完成とした。
[個体解説]
テツノブジン@ブーストエナジー 鋼テラス
特性:クォークチャージ
性格:むじゃき(前期の個体をそのまま流用したため。おくびょうでいい。)
努力値:180(244)-151(4)-111(4)-154(108)-72(0)-170(148)
技:ムンフォ、ちょうはつ、リフレクター、みちづれ
H-意地ラオス水テラス水流連打(86.6~103.3%)
陽気ラオス水流連打+アクジェ(82.2%~100%)
陽気パオつらら+礫(82.2~97.2%)
臆病ツツミドロポン(85~100%)
S-最速ガブ抜き
C-できるだけ高く
A-余り
B-余り
先発要員。全体の75%以上先発として選出した。
パオジアン、ラオスに対面勝つことができる。
リフレクター、みちづれのおかげで先発カイリュー、ランドに様子見リフレクターを貼り初手飛行テラバならみちづれで1:1交換できる。上位の方と当たったときはみちづれ警戒されアンコールされることが多かった。イーユイなどの対面勝てない特殊アタッカーにもみちづれで何とかした。
ちょうはつを入れることで後投げされるカバ、ドヒド、ドオーなどに何もさせなかったり、ドラパルトに何もさせず突破したりと役立つことは多かった。
先発で出して仕事できないことは少なく安定していた。カミ、サーフゴーと対面した際はワダチ引き安定。
テツノワダチ@とつげきチョッキ 水テラス
特性:クォークチャージ
性格:いじっぱり
努力値:181(124)-163(132)-140(0)-82(0)-122(252)-126(0)
技:アイヘ、じしん、アイスピ、ボルチェン
HD-控え目カミ眼鏡シャドボ(41.9~50.2%)
控え目サフゴ眼鏡シャドボ(41.9%~49.7%)
臆病カミ ムンフォ+シャドボ+シャドボ(65.7%~79%)
A-無振りサフゴにじしん(100~118.5%)
ブジンが苦手なカミ、サーフゴーに圧倒的に強い。
あらゆるカミに後出しから勝てる(瞑想水テラバ持ちはキツいが今期は一度も当たらなかった)。電磁波撒きのエアスラカイリューにも基本勝てる。
カミに後投げした場合、カミ側は引くか切るか選ぶしかないが、相手がどちらを選択するか見極めるのが唯一難しいところ。基本は引き読みでボルチェンかアイスピを打つ。
ちなみに岩オーガポンにも対面余裕。
レイスポス@オボンのみ フェアリーテラス
特性:くろのいななき
性格:おくびょう
努力値:193(140)-76(0)-112(252)-166(4)-102(12)-179(100)
技:シャドボ、ドレキ、おにび、めいそう
HB-できるだけ高く
陽気パオのつらら+つららをオボン込み2耐え
S-最速オーガポン抜き
D-余り
C-余り
大体の物理アタッカーを起点に全抜きできるポテンシャルはある。
特に増えていたガブリアスにも滅法強く、選出率は1位の81.6%。
ツツミ、イーユイにも強く、ツツミにはドレキ連打、イーユイには瞑想から入って対面勝てる。
終盤に分かったことだが、イダイトウ♂にも鬼火から入るとおはかまいり耐えて対面勝てる(テラスは必須)。
カイリュー対面は鬼火をアンコールされることも多く、意外と五分の勝負になる。
炎オーガポンには勝てない。
ヒスイウインディ@いかさまダイス フェアリーテラス
特性:いかく
性格:いじっぱり
努力値:197(212)-183(252)-101(4)-x-101(4)-115(36)
H-テラス炎オーガポンのツタ棍棒+ウッドホーン威嚇込み(70~83.2%)
テラス時特化カイリューじしん2耐え
A-特化
S-1舞ガブ抜きカイリューS実数値114抜き
BD-余り
炎オーガポン入りに選出。1、2回なら後投げできる。
ロックブラストは当てれば環境最強の技。
ウーラオスにはできるだけ対面したくないが、対面した場合はフェアリーテラバ+しんそくで無振りなら乱数で落ちる。
炎オーガポンに後投げしたとき、裏にかける圧力が小さくサイクルチックな戦いになると不利を強いられる。裏への圧力を高めるため鉢巻型でも良かったかもしれない。
この枠をもう少しクッションよりのポケモンor調整にした方が炎オーガポンに対する勝率は良くなったかもしれない。
ゴリランダー@おんみつマント ほのおテラス
特性:グラスメイカー
性格:わんぱく
努力値:207(252)-152(52)-146(180)-x-91(4)-108(20)
技:ドラムアタック、テラバ、剣舞、ちょうはつ
HB-ステロ+特化おはかまいり+水テラスアクジェをグラスフィールド回復込みほぼ耐え
H-眼鏡C187カミムンフォ耐え
S-4振りロトム抜き、準速アラブルタケ抜き
A-余り
D-余り
イダイトウ♂のストッパー兼キョジオーン/受けル対策。
イダイトウ・キョジオーンが選出された場合はこのポケモンのおかげで勝てた。
逆に選出されない場合は腐る場面もあった。
HBにしたおかげでガブリアス、飛行テラバのないランドロスなど物理ポケモンには強かった。
受けルにもこのポケモン一体で勝てた。
ドラムアタックをグラスラに変えるともっと汎用性あったかもしれない。
サーフゴー@こだわり眼鏡 でんきテラス
特性:おうごんのからだ
性格:ひかえめ
努力値:189(212)-x-141(204)-171(20)-112(4)-113(68)
技:ゴールドラッシュ、シャドボ、10万、トリック
HB-できるだけ高く
S-最速ガチグマ抜き
C-余り
D-余り
ハッサムやヘイラッシャ、オオニューラ入りに出した。
HBに厚くすることで汎用性もあり使いやすかった。
テラスはりきさんの調整↓を参考にしたので電気だがこの構築では鋼かゴーストで良かったかも。
「S8 最終8位&23位 最高最終レート2168 サフゴカイリューラオス」 - 九条霊異記
[選出]
スタン:ブジン+ワダチ+レイスポス
スタン(炎オーガポン入り):ブジン+ワダチ+ウインディ or レイスポス + ワダチ + ウインディ
イダイトウ入り:ゴリランダー + @2 or (レイスポスを信じるなら)ブジン+ワダチ+レイスポス
キョジ入り:ゴリランダー + @2
受けル:ブジン + サーフゴー + ゴリランダー
[重いポケモン]
炎オーガポン:今期はこのポケモンを若干軽視した構築だった。実際、終盤はあまり当たらなかった。変えるならウインディをHBあさひざ型に変えるか。
毒テラスウーラオス:ブジンに今回アンコールがないので剣舞されて半壊する。ワダチにテラスを切らざるを得なくなるので結構苦しい。
意外と振り返ると上記2匹以外は対応次第でどうにかなったので、調整次第でもっと順位上げれたのかも。調整する時間がなかった。
[戦績]
[最後に]
最終R2000という目標はまだ自分には早かったようです。
それでも2期連続3桁&500位台という結果は十分自身の成長を感じられて概ね満足しています。
自分が3桁達成できるようになったのは、ほぼ全試合の選出パターンと勝敗を記録し、使用率や先発率などを分析し始めるようになってからです。特に先発率はイメージだけでなく数字から見ることで、対策必須かどうか判断でき、そこから刺さる先発枠を検討することが勝率に大きく影響している気がします。
来期は新たに使えるポケモンも増えて楽しみなので自分なりに刺さるポケモンを見つけて楽しんでR2000を目指したいです。
今月も応援&アドバイスくださったフォロワーの皆さん本当にありがとうございました!
また、拙い文章にここまで付き合ってくださった皆様もありがとうございます。
少しでもこの記事が参考になれば幸いです。
感想やアドバイス頂けると大変嬉しいです!もしも質問等あればお気軽にDM(@AQ_pokemon)ください!
レギュレーションEも楽しみましょう!